概況

民俗は民間風俗、つまり広大民衆が想像され伝承された文化現象です。これは人々が長期の社会生活で伝承された生活と文化活動、伝統文化の基礎と重要な部分です。民俗は文化現象として、その内容がだんだん変化したり発展したりして、民衆の生活策略、民間知恵土地式の結晶になりました。

山西は黄河流域の奥地にあり、中国の古い文化の発祥地の一つです。東に広がる太行山、西に滔々とする黄河、南に王屋山、北に万里の長城を国境としている山西は千百年以来、こういうような表裏山河といい評判で有名しています。山西の民俗文化は地域環境で厚い黄河文化土壌に根を下ろさなければならないことを決め、漢文化を主体にして、北方の少数民俗の遊牧文化と融合し、独特な山西民俗文化になるわけです。

　　
内容によって、経済民俗、社会民俗、信仰民俗、遊芸民俗に分けられています。

　　
一、経済民俗

歴史の中では、山西の農業生産はよく進んでいました。山西の商業は国の内外で好評を持っていました。山西の商人は経営方式、プロジェクト、手段など方面で自分の習慣があって、それに代々伝わってきて、民間の生活習俗に深い影響を与えました。

二、社会民俗

山西人の居住民俗は北方地方の人が住んでいる四合院、農村の洞窟、地窨院を特色とします。

　　
山西農村でよく見られるのは核心家庭、つまり結婚式を遂げた男女とその子女で構造される家庭です。それと同時に三世代、四世代一緒に住んでいる形式もあります。婚姻は家庭の核心、婚姻形式が家庭の形式を決めるということです。
　　

山西人の結婚風俗は全国各地と同じ、人々が良い生活への祝福と憧れを示しています。しかし、独特な点もあります。ひとつは賑やかな雰囲気を重視することです。妻を娶る時、新郎の家は新たに装飾され、対聯、双喜、鵲とミスで遊ぶ鴛鴦など剪紙を貼り、新郎の父母と遊び、新婚夫婦で部屋で二人をからかい、賑やかな雰囲気を生かせます。もう一つは万事めでたく順調することを祈り、新婚夫婦の調和と多子多福を望むことです。また婚後の豊かな生活を祈ることです。平魯、忻州一帯では中庭で火をつけて、新婚夫婦が入ってから火を避けて通らせて、邪悪を駆除して、新婚夫婦以後の生活がだんだん良くなるということを示しています。最後は妻を娶る風俗が各地によって違うということです。妻を娶る中、馬、輿、馬車から今の車に乗って、いろんな方式があります。また、輿に乗るのが、晋西北の河曲、五台など県ではロバで輿を担ぐというような法族があります。

　　　
人生礼儀も社会民俗の重要な内容です。旧時の山西は男尊女卑が深刻で、息子を生むなら「大喜」、娘を生むなら「小喜」と呼ばれます。結婚したら長期に妊娠しないなら、女神を祭る社へ子を求め、ですから、民間では送子女神と観音菩薩を非常に崇めていて、いろんな求子風俗を発生しました。

　　　
季節の習俗活動も社会民俗の一部分です。山西の季節の習俗活動の中では、以下の祝い活動は山西のみ持っていない、全国で唯一無二の存在です。

　　　
三、信仰民俗

山西信仰民俗の主な内容は神鬼です。この信仰は昔の時代の人類が自然への認識と崇拝から始めました。

天地信仰は最も古い、根本的な信仰です。民間で信奉する天地様は専門な廟宇がなく、ただ正月の時市場から木版で作られた天地神画を買いました。上には天の神様と他の顔ぶれがあり、真ん中には「天地三界十方万霊真宰」という字が書かれている位牌があります。人々がそれを軒の下に貼り、あるとき黄色の表紙に天地の神様だけを書き、心を示すためです。また両側で対聯を貼り「天高懸日月、地厚載山河」、横額は天地神位です。下で供物台、線香の木箱が置き、供物を据え、線香をあげて祭ります。結婚式では、新郎新婦が礼をして祭り、俗称が「拝天地」ということです。

　　
民間では、福禄寿三星、竈神、喜の神、福の神、門を守る神、龍、送子女神、谷の神など一連の俗神が人々に信仰されます。また山西に祀る社会人神は山西で特有なものだかもしれません。
　　　

生きている時功労があるから死後神様になるのは中国で神を作る規則です。人神信仰では、関羽が優れています。関羽を崇拝するのは、全国北から南まで普及し、海外も及ぼしています。

　　
山西人は自分が必要な神様を作ると同時に、外から神様を輸入し山西化にさせました。蒲県東岳廟が東岳様を山西へ招いて鬼を管理することは突出の例です。

　
民間禁忌は信仰民俗の産物です。山西の民間禁忌は神秘な衣があるが、その実用性が突出しています。禁忌の内容は人の生産と生活を主として、特に休日には多くあり、たとえ正月にはおよそ毎日「できない」ことがあります。禁忌は祭りの時すごく繁雑になります。たとえ生死結婚礼儀と祭りなどの活動では、どこでも人を制約する禁忌があります。

　　
四、遊芸民俗

遊芸民俗は、民間伝統の文化レクリエーションです。大体口頭言葉民俗、民間歌舞民俗、遊芸競技民俗などがあります。
山西遊芸民俗の内容はすごく豊富であり、歴史が遠いです。古い神話伝説、英知に満ちた方言、色とりどりの民間芝居、興味津津の田舎遊芸競技、美しい風俗画を形成しました。
遊芸競技民俗は暇の時気分がいい生活調剤です。中には季節性のある遊楽活動もあり、競技を含む対抗活動もあります。民間競技は範囲が広い一人で楽しむ群衆体育活動です。山西で流行っている競技は羽根蹴り、レスリング、スキー、網引き、鉄環を転ぶ、形意拳などがあります。